個別企業の株価というのは、投資家の買い手と売り手の需給バランスによって決まってくる面があります。
個別企業の株価が底値圏になってくると売り手が少なくなると同時に、買い手が徐々に多くなってきます。
企業の株価が底値から上昇をし始める段階では、今まで信用で売りを仕掛けていた投資家が手仕舞いを行うことが多くなります。
また、買いを専門とする投資家が徐々に買いを入れるようになり、さらに価格が上昇することが起こってきます。
しかし、企業の株価は一旦は反発をしても、再び下落をすることが少なくないです。
上げ相場の初動では、多くの投資家が反騰相場に懐疑的だからです。
そのため、企業の株価は2番底を付けることが多くなっています。
2番底においては前回の安値を下回らなかった場合には、再び反発をみせることが多いです。
その後の上昇局面では、買い手が安心して投資できる状況となってきます。
企業の株価が本格的に上昇する局面においては機関投資家などの大口の投資家が買ってくることとなり、さらに反騰相場が続くことになります。
また、反騰相場が本格化すると、短期筋といった投機家も買いを入れて利ざやを狙う動きが出てきます。
短期の投資家が注目するほどに株価が上昇してきた時には、価格の反落リスクが出てくることになります。
価格が高くなり過ぎると、徐々に信用の売りが増えていったり、買い手も利益を確定させる動きが出てきます。
高値を付けた後の反落後には、再び株価が戻りを試すことが多くなっています。
しかし、2番天井を付けた後は、急激な下げ相場が待っていることが少なくないです。
したがって、2番天井を付けた後には買い玉を確実に手仕舞っておくことが求められます。